ドコモ「ギガホ」は本当に安い？旧プラン・docomo withと料金を徹底比較

ドコモの新プラン「ギガホ」が2019年6月からスタートしました。

30GBの大容量に加え、速度制限でも最大1Mbpsで通信できるとあって気になっていた方も多いのではないでしょうか。

旧プランからギガホへ乗り換えれば、月々2,000円以上節約も可能です。ドコモユーザーならぜひ検討したいプランです。

ただ注意したいのは「家族割が前提の料金であること」「docomo withの適用はなくなる」といった点です。場合によってはギガホにすると料金が高くなることもあります。

自分のケースでは、ギガホにして本当に安くなるかは、事前によく確認しておく必要があるでしょう。

本記事では、

• ギガホの特徴・注意点
• 旧プランからギガホへの乗り換えで本当に安くなるか
• 実際にギガホを利用した人の評判

などギガホへを検討する上で気になるポイントを解説します。自分のケースだと「ギガホでどれくらい安くなるのか」を確認していきましょう。

「ギガホ」とは

ギガホは月額4,980円から利用できる30GBのデータ定額プランです。

ギガホの特徴としては以下の3点です。

ギガホでは「ネット接続＋通話＋データ通信」がセットになり、通話プランを申し込みしなくても、電話が使えるようになりました。その分、料金も安くなっています。

また、速度制限でも1Mbpsで通信が可能で、データ容量も使い切ってもそれなりの速度で通信できる「”半”無制限」のようなプランとなっています。

ギガホの注意点としては、安く使うためには家族割などの適用が必須となることです。どのくらい割引が付くのかは契約前にチェックしておく必要があるでしょう。

ギガホの詳細・注意点について詳しく見ていきましょう。

「かけ放題」はオプションになった｜spモード＋通話＋データ通信がセットに

新プランでは通話がオプションの扱いになりました。その分、料金も安くなっています。

旧プランでは、カケホーダイプランなどの通話プランに、30GBのデータパックをセットで付けるというような契約方法でした。

たとえば、カケホーダイプランに月々30GBのデータ通信を付けると以下のような形になります。

旧プランの契約方法の例

一方で、新プランは基本プラン（通話）、パケットパック（データ通信）、インターネット接続サービス（spモード）が一つのプランの中にセットで入っています。

かけ放題はオプション扱いとなり、オプションなしでも30秒あたり20円で通話が可能です。しかも家族内通話は無料です。

かけ放題の料金自体も旧プランより安くなっています。

通話とデータ通信の契約が別々に分離されたことで、旧プランと比べるとお得に契約できるようになっています。

速度制限でも1Mbpsで通信が可能｜テザリングは無料

ギガホでは、速度制限中でも「最大1Mbps」の通信速度が出ます。速度制限にかかってしまっても、そこそこ快適な通信が可能です。

ちなみに旧プランの速度制限時は128Kbpsです。それと比べるとギガホの制限時の速度は約8倍の速度になっています。

1Mbpsの速度があれば、SNSやWebの閲覧ぐらいであればわりと余裕でできます。動画の視聴も標準画質なら普通にできるレベルです。

旧プランの制限時の速度では「SNSやWebの閲覧がなんとかできる」というレベルだったので、それと比べるとかなり快適になっています。

もし30GBを使い切ってしまっても、大きな不便もなく、月末まで乗り切ることができるではずです。

なお、テザリングは申し込み不要で、無料で利用できます。固定回線の代わりにテザリングを使っていきたい人も便利に利用していくことができるでしょう。

「月額4,980円」で利用するためには2つの割引が必要

ギガホの広告では「月額4,980円」というのをよく目にすると思いますが、月額4,980円で利用するためには、以下の2つの割引の適用が必須です。

月額4,980円はあくまで割引適用時の料金です。

家族の人数や加入のタイミングによっては、最大で月額6,980円まで料金が上がる可能性があります。この点には注意しておきましょう。

「みんなドコモ割」の条件と対象プラン：旧プランは割引対象外

新プランでは、旧プランではなかった家族割があります。

家族割（みんなドコモ割）の割引額は以下の通り。

代表の契約者から三親等以内なら離れて暮らす家族でも対象となります。

主な対象プランは以下の通り。

新プランを契約している人なら、家族としてのカウントも割引も両方が受けられます。

一方で旧プランについては、家族としてのカウントのみで、割引の適用はなしです。

家族でドコモを利用しているなら、家族割を受けるために新プランへの乗り換えを積極的に検討してみると良いでしょう。

ドコモ光セット割で「月額3,980円」も可能

ドコモ光とセットならさらに最大1,000円の割引が適用され、月額3,980円からギガホが利用できます。

ドコモ光が月額4,000円～なので、家族みんなでドコモ光セット割が適用されれば、光回線の料金の元がほとんど取れてしまうこともあります。

家で固定回線を利用している人は、ドコモ光への乗り換えも一度は検討してみると良さそうですね。

ケータイ⇒スマホの乗り換えなら、最安で月額2,980円も可能

ケータイからスマホへの乗り換えなら、さらに1,000円の割引が適用されます。

ドコモ光セット割、みんなドコモ割などの各種の割引が全て適用されれば最安で2,980円でプランを利用することができます。もう一つの新プラン「ギガライト」なら月額980円も可能です。

ケータイからスマホへの乗り換え後の料金についてはかなり優遇されているので、ぜひ乗り換えを検討してみると良いですね。

7GB以下ならギガライトがお得

7GB以下の利用が多いなら、「ギガライト」を契約する方がお得です。

ギガライトは使った分だけ料金を支払うタイプのプランです。

ギガライトの料金（税抜）

ギガホと同様に、各種の割引が適用されることで上記の料金で利用することができます。

ギガライトでは、1GB以下なら月々1,980円で利用することができるのが魅力です。5GB以上ではギガホと料金は同額で、7GBを超えると128kbpsの速度制限となります。

7GB以内でおさまることが多そうな人は、ギガライトの契約も検討してみると良いでしょう。

「データ繰り越し」はなし

ギガホでは余ったデータ容量を翌月に繰り越す「データ繰り越し」のサービスがありません。

旧プランでは大容量のプランであっても、データ繰り越しがあったので、ここは少し残念なところです。

▼旧プランのデータ繰り越し

「データ繰り越し」がなしになったことについては、不満の声もちらほらあります。

いくら30GBを越えた場合の通信制限が1Mbpsに緩和されるからと言っても、翌月繰り越しがないみたいではなぁ・・・。テザリング重視だと不向きかも。＜ギガホ

— おてっち@No Man’s Sky Traveller (@Otecchi) April 15, 2019

速度制限も緩和されたことなので、データ容量は節約せずに使い切る方がお得に利用できそうですね。

旧プランとの比較：家族割がないとお得にならない

「旧プランから新プランに乗り換えれば本当に安くなるのか」

が気になっている方も多いと思います。

旧プランから乗り換えで大幅な料金の値下げとなるのは、家族でドコモを契約している場合です。

一人でドコモを契約していて家族割が適用されない人は、新プランにしてもあまり安くならないので注意が必要です。

また、docomo withを利用中の人は、新プランにすると、割引が消滅して料金が高くなる可能性もあります。このあたりは事前によく確認しておくのが良いでしょう。

旧プランと新プランの料金の比較を見ていきましょう。

「家族でドコモ」なら新プランはお得

家族でドコモを利用するなら、新プランのギガホがお得です。

同じような契約内容で、料金を比較して見ると以下の通り。

月々2,000円以上安くなっています。

ドコモの新プランの発表では「最大4割値下げ」とも言っていましたが、上記の例では、4割とはいかないまでも3割以上の値引きとなっています。

家族でドコモを利用中なら、新プランへの乗り換えを考えてみると良いでしょう。

「一人でドコモ」だとあまりお得にならない

一人でドコモを契約し家族割がないケースについても、旧プランより確かに安くはなりますが、お得感は下がります。

一人でドコモを利用しているときの料金を比較して見ると以下の通り。

安くなってはいますが、家族割が付くケースなどと比べると、料金の差は小くなります。

半年後にギガホ割の適用が終了すると月額5,980円⇒6,980円となり、旧プランとほとんど変わりません。

「以前のプランよりも大幅に安くなった」というのは、家族で契約することが前提となっている点には注意しておく必要があるでしょう。

シェアパックからの乗り換えでも1万円以上安くなる

現在、旧プランの「シェアパック」を利用している家庭も多いはず。シェアパックとも料金を比較してみましょう。

家族4人でシェアパックからギガホに乗り換えると1万円以上の節約も可能です。実際に料金を比較して見ると以下の通り。

ギガホでは半年後にギガホ割の適用が終了し、月額19,920円⇒月額23,920円と値上がりがありますが、それでも月々7,000円以上お得です。年間で8万円以上の節約になるのでかなり大きいと思います。

シェアパックを利用中の方も、ギガホへの乗り換えを検討してみると良いでしょう。

「docomo with」適用中の人は乗り換えするかは要検討

現在、docomo withを適用中の人は、旧プランにとどまった方が月々の料金が安くなる可能性があります。

docomo withは、iPhone7、iPhone6sなどの対象機種をドコモで購入した人なら、月々のスマホ代が1,500円割引になるというものです。

新プランへ乗り換えをすると、docomo withの適用は終了となります。

docomo withと料金を比較してみると、以下の通り。

上記のように家族割なしのケースでは、「docomo with」の方が少し安くおさえられます。さらに半年間のギガホ割が終了すると、docomo withの方が1,200円も安くなります。

逆に、家族割が付く場合にはギガホの方がお得になります。

docomo with適用中の人の新プランへ乗り換えの判断をまとめると以下の通り。

基本的には、家族割が付くかどうかで「docomo with」を継続するか、新プランへ変更するかを判断すると良いでしょう。

「docomo with＋ドコモ光セット割」の人は料金を事前によく確認

docomo withを適用中で、しかもドコモ光セット割も適用中の人は、docomo withとどちらがお得かはケースバイケースです。

「ドコモ光セット割」の割引の方法は、新プランと旧プランでかなり異なります。

docomo with適用中で、しかもドコモ光セット割も適用されてる人は、新プランで本当に安くなるのかは事前によく確認しておくと良いでしょう。

ギガホにすると「月々サポート」もなくなる⇒旧プランの方がお得

ギガホにすると「月々サポート」の適用も終了となります。

月々サポートは対象機種を購入すると、月々のプラン利用料が割引になるというもです。実質的には、毎月の機種代金が大幅に割引されます。

割引額は、購入した機種により異なりますが、基本的には、ギガホへの乗り換えよりも、月々サポートの適用を続けた方がお得になることが多いです。

たとえば、iPhoneXS(64GB)なら、月々サポートで毎月2457円の割引が適用されます。ギガホにするよりも明らかにお得です。

「月々サポートでどれくらい割引されているか」と「ギガホでどれくらい安くなるかを」見比べて、どちらがお得になるか判断していきましょう。

他社の大容量プランと比較：最安はソフトバンク

「他社のプランと比べて、ギガホはお得なの？」というあたりが気になっている方もいるかと思います。

ギガホと他社の大容量プランを比較して見ていきましょう。

大容量プランとしては、auでは「auデータMAXプラン」、ソフトバンクでは「ウルトラギガモンスター＋」が提供されています。

料金とサービス内容を合わせて見てみると、ドコモのギガホは、ソフトバンクに次いで2番目にお得なプランといえそうです。

au、ソフトバンクとそれぞれ比較して見ていきましょう。

「auデータMAXプラン」との比較：使い放題は魅力だが料金は高め

「ギガホ」と「auのデータMAXプラン」を比較して見てみると、多くの人にとっては、ギガホの方が使い勝手が良い印象です。

auのデータMAXプランはデータ容量の制限なしの完全使い放題のプランです。サービス内容は魅力がありますが、月額料金が少々割高なのがデメリットです。

ギガホの30GBもかなりの大容量で、しかも速度制限後もそれなりの通信ができるので、多くの人にとってはギガホの方がお得に利用できるはずです。

ソフトバンク「ウルトラギガモンスター＋」：料金・サービスともにギガホよりも充実

ウルトラギガモンスター＋は、ギガホより料金が安いだけでなく、サービス内容もギガホより充実しています。

ソフトバンクのウルトラギガモンスター＋は、データ容量50GBに動画・SNS使い放題が付いたプランです。

月々50GBも使えて、しかも動画も含めた人気のサービスが使い放題となっています。この内容で月額3,480円～はかなりお得感があります。

家族で大容量プランを利用したいという人は、ギガホへの乗り換えだけでなく、「家族でソフトバンク」という選択肢も合わせて検討してみると良いでしょう。

ギガホの評判

「ギガホを実際に利用した人の評判はどう？」「悪い評判はない？」など気になっているという方も多いでしょう

ギガホの評判は基本的に良好ですが、「docomo withの方が安い」など一部不満の声もあります。

悪い評判も含め、ギガホの評判について詳しく見ていきましょう。

「ギガホにして料金が安くなった」

えっ..ギガホにしたら請求額が今までより3000円も安いんだけど…

— あ🍉 (@sumiretuki) June 23, 2019

ドコモのギガホに切り替えよ。今より料金プランが安いうえに、30GBまで使えるなら変えない手はないな。

— ノン📎介護福祉士 (@QeuCwsfu0nzp7y7) August 12, 2019

「ギガホにして料金が安くなった」という評判は多いですね。月々の支払が3,000円も安くなったという声もあります。

ただし「docomo with」が適用中の人については、安くなるかは人によるという感じのようですね。

ギガライト、ギガホなんかよりdocomo with複数適用のが圧倒的に安くつくんだよなぁ

— しま (@Seema_laND) June 1, 2019

docomo withってギガホ発表時に安い安いと言われていた感じだけど端末代とか含めて計算すると大して安くなかった

— kikyou@陸自配備NO! (@otokanaaria) July 7, 2019

新プランへの乗り換えで本当に料金が安くなるかは事前に良く確認しておく方が良いでしょう。

「速度制限でも最大1Mbps」の評判は良好

ドコモのギガホ、30GB使い切って低速モードになってしまった。が、ドコモの場合は1Mbps。割と普通にネットできるな…

— にぽ ヽ(°▽、°) (@NIPPONPON) July 15, 2019

ドコモのギガホにして速度制限がかかるまで使ってみたら、速度制限がかかってもYou Tubeなどがそんなに違和感なく観れる。Wi-Fi環境がない場所でも
あんまり速度制限を気にしないで使えるのかな。
速度制限後
ギガホ→最大1Mbps
ギガホ以外→最大128kbps
この差がでかい事を実感。

— アキ 音楽好きで良かった (@ANSWER_FOR0209) July 29, 2019

通信制限にかかっても、最大1Mbpsで通信できるようになったことについては評判はかなり良好です。

1Mbpsあれば普通にネットが使えるという声が多いです。速度制限でもそれなりに快適というのは、他社のプランにもない魅力と言えそうですね。

「ギガホだと余るけど、ギガライトだと足りない」という声

ドコモの新料金プラン、ギガライトの7GBは心許ないけどギガホの30GBは多すぎて痒い所に手が届かない。

— ドロＱすぱいく。’19 (@doroQspike) May 28, 2019

5月
7GB(ギガライト)でいけるか試してみたけど
Wi-Fi環境の無い田舎じゃ無理だね

ギガホしか選べねぇ

中間のプランが欲しいなるか

— stardust☆dd (@rkj_leaf_taco74) May 31, 2019

ギガホの30GBは多すぎるけど、ギガライトの7GBだと足りないという声も見受けられます。ギガライトとギガホの間のちょうど良いプランがないのはネックになっているようです。

ギガホとギガライト間でのプラン変更は無料でできるので、「ギガライトだと足りない」「ギガホだと余る」と感じたら、こまめにプラン変更を行うのが良いでしょう。

まとめ：ギガホは「家族でドコモ」ならお得なプラン

ドコモの新プラン「ギガホ」について解説しました。

ギガホは、家族割の適用があれば旧プランに比べてかなりお得なプランです

ただし、家族割が付かない人や、docomo with利用中の人は、旧プランと料金が変わらなかったり、旧プランの方が安く利用できたりする場合もあります。

このあたりに注意しつつ、ギガホへの乗り換えを検討してみると良いでしょう。

ちなみに：ドコモの契約はオンラインショップがお得です

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